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赤岳(あかだけ):八ヶ岳連峰
八ヶ岳連峰最高峰の主峰
赤岳は八ヶ岳連峰最高峰、標高2,899メートル、八ヶ岳の主峰です。夏沢峠を境に南八ヶ岳と北八ヶ岳に分れる八ヶ岳連峰は、どちらかといえば北八ヶ岳の方が危険個所も少なく、断然アプローチは楽です。
それに対して南八ヶ岳は、岩峰が連なり歩く距離も長く険しいのが特徴ですが、本格的な登山を楽しみたいという方には、その冒険心を充分満たしてくれるエリアといえるでしょう。
登山ルートは、美濃戸口、真教寺尾根、県界尾根の3種類が定番です。
※上級者向けの山であり、十分な経験のある人と一緒に登るようにしてください。
[登山ルート]
サンメドウズ清里スキー場駐車場――(リフト)――リフト山頂駅――(数分)――塞ノ河原――(1時間30分)――牛首山――(3時間)――赤岳山頂
赤岳は八ヶ岳連峰-山梨県から長野県に南北に連なる山々の総称-の最高峰で標高2,899mの山です。赤岳という名の通り、その山肌は酸化鉄に由来する赤茶けた色をしており、ゴツゴツした岩が多く、荒々しい雰囲気を醸しだしています。
八ヶ岳の最高峰、赤岳
赤岳は東西南北にバラエティ豊かな登山コースがありますが、主に美濃戸口、真教寺尾根、県界尾根の3つに分けられます。
北杜市から登山する場合には、真教寺尾根コースとしてサンメドウズ清里スキー場駐車場(無料1,200台駐車可能)からのコースがおすすめです。そこから塞ノ河原、牛首山を経て頂上に登ります。登りで約5時間〜6時間。途中にスキー場のリフトがあるので、それでサンメドウズ清里の山頂まで行って時間を短縮するのも良いでしょう。リフト山頂駅は真教寺尾根の標高1,900m地点です。そこから歩いてすぐに塞ノ河原に出ることができます。
【写真:天女山方面から見た赤岳】
牛首山を通過、針葉樹林の中を登り、立ち枯れ帯を抜けると、大天狗と小天狗と呼ばれる大岩を間近に見ることができます。山頂に近づくと岩場が多くなり、縦に横にと鎖場が続きます。傾斜が70度近い場所、ガレ場や足場が乏しい場所も多いので、注意が必要です。山頂が見えてくればあともう少しです。赤岳山頂には北峰と南峰がありますが、一等三角点があり、赤嶽神社が祀られているのが南峰、赤岳頂上山荘があるのが北峰となっています。
【写真:塞ノ河原(出典:ほくとフォトギャラリー)】
【写真:赤岳頂上と赤嶽神社】
山頂からの眺望は素晴らしく、権現岳や編笠山などの南八ヶ岳の山々を傍に、遠方には北八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、秩父山塊、そして富士山の360度の大パノラマを見ることができます。下りは同様のコースで4時間弱となっています。
【写真:赤岳頂上と富士山。広がる街並みは北杜市】
夏は様々な高山植物にも恵まれ、冬も山頂に山小屋があることから、冬山の登竜門としても身近に感じられる山となっています。赤岳登山の場合、多くの方は山頂小屋で1泊することが多いようです。また赤岳は八ヶ岳縦走を考えている方にとっては、中心に据えられる山です。八ヶ岳の魅力をゆっくり楽しめます。
【写真:北側から眺めた赤岳の山容。右奥には南アルプスと北岳】
どちらにしても、中級者から上級者向けのコースとなっていますので、装備を整え、体調も万全にして、十分な経験がある方と一緒に登るようにしてください。
【写真:荒々しい雰囲気の山容】
【写真:南側上空から眺めた赤岳】