「世界のクリスマス展シリーズ」今年はスウェーデン
八ヶ岳南麓高原エリアにある清春 旅と空想の美術館で毎年好評開催の「世界のクリスマス展」ですが、今年のテーマ国は「スウェーデン」。
スウェーデン大使館からのご後援およびご協力をいただき、スウェーデンのクリスマスシーズンの美しい街並や大自然を写真30点でご紹介します。
スウェーデン直輸入のクリスマスグッズや、北欧だけに伝わるクリスマスの伝統工芸飾り・ヒンメリなどを展示販売も!
スウェーデンのクリスマスとは?
北欧スウェーデンでは、クリスマスのことをJul(ユール)と呼びますが、その起源はキリスト教以前からある、太陽の蘇りを祝い翌春の豊作を祈る、冬至の祭りでした。現在のスウェーデンでは、北欧神話的民間信仰とキリスト教の風習が合わさった形として北欧独特のユールとなりました。例えば、スウェーデンでは12月13日に「ルシア祭」と呼ばれる太陽の女神を祀る光の祭りがあります。子どもたちや女性が光の女神ルシアの仮装をして歌を「サンタルチア」を歌い、冬至で一番弱くなった太陽の光を讃えます。
アドヴェント期間になると街は美しくライトアップされ、家の中には星形のランプJulstjärna (クリスマスの星)や麦わらで作ったHimmeli(ヒンメリ)、クリスマスツリーやユールボック(麦わらの羊)が飾られます。
またユールには、ニシンの酢漬けやジャガイモとアンチョビのグラタンなどのJul bord(ユールボード)が並び、スナップス(スパイス入りウォッカ)やグロッグ(ホットワイン)、たくさん焼いたジンジャークッキーなどを食べます。
ユールは、寒く長い冬をあたたかく楽しく過ごすスウェーデン人の知恵の詰まった冬のお祭りなのです。
ヒンメリとは?
Heimmeli(ヒンメリ)とは元々スウェーデン語で「天」を意味し、現在ではフィンランドを中心に伝わる北欧の伝統的なクリスマスの飾りです。古代から伝わる冬至祭にて、その年に刈った麦わらで太陽と豊穣のシンボルを作って飾り、太陽の復活を新しい年の始まりとして祝うとともに翌年の豊穣を祈願していました。キリスト教の伝播の後、ヒンメリはクリスマスの飾りという意味が強まりましたが、自然への感謝と畏怖の念や、家に幸福をもたらす結界を意味する神聖な飾りとして、今もその文化は現代へ受け継がれています。日本のお正月のしめ縄飾りのようですね。
世界のクリスマス展シリーズNo.14 北欧スウェーデンのクリスマス展
会期
11/3(木・祝)〜12/25(日) 10:00 - 17:00
会場
清春旅と空想の美術館(山梨県北杜市長坂町中丸1543-58 TEL 0551-32-8188)
交通アクセス
【車】中央自動車道・長坂ICから約10分
【電車】JR中央線長坂駅からタクシーで約5分
休館日
月・火・水(祝日を除く)
入館料
大人 500円 小中学生 300円
関連特別イベント「ヒンメリ・ワークショップ」
【日時】12月11日(日)15:00~
【参加費】2000円 ※要予約
スウェーデンのクリスマスについての楽しいお話をしながら、伝統的なクリスマス飾り・ヒンメリを作ってみましょう。
本来は麦わらで作りますが、今回は初心者でも簡単に作れるように身近にあるストローを使って、ヒンメリの基本形モビールを作ります。
★イベントについて、詳しくは公式HPをご確認ください。
後援
スウェーデン大使館
お問い合わせ・お申し込み
清春旅と空想の美術館
山梨県北杜市長坂町中丸1543-58
TEL 0551-32-8188