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2016年04月29日

精進ヶ滝と石空川渓谷遊歩道&フォッサマグナ

水曜日のことですが、今週4/26(火)に林道がオープンした石空川渓谷・精進ヶ滝遊歩道のチェックをしてきました。

 

鳳凰三山の一つである地蔵ヶ岳を源として流れる石空川の渓谷。
そこにかかる吊り橋のある駐車場から滝見台まで、片道40分程度の遊歩道が整備されています。

 

南アルプスユネスコエコパークPVの北杜市編でもご紹介してます「精進ヶ滝(しょうじがたき)」
こちらへ至るトレッキングルートが、石空川の清流沿いの森の中を歩ける気持ちのいい道なんです!

 

ちなみに「石空川」と書いて「いしうとろがわ」と読みます。
北杜でも屈指の「初見では絶対に読めない地名」ではないでしょうか?

 

石空川渓谷の道は広葉樹が多く、特に春は光が入って明るい雰囲気の森です。

 

こちらは一の滝(魚止めの滝)ニの滝(初見の滝)です。
滝壺の深いグリーンがとてもきれい!

 

ただしこの一の滝を上がる階段の手すりが傾いでしまっていて、危険な状態でした。
対処してもらえるよう所轄の機関に連絡しますが、当面はこんな状態が続くでしょう。
お越しの際はこの手すりはつかまないようにしてくださいね。

 

一の滝の上にある二の滝の脇を上がる階段はしっかりとしているのですが…

 

ご覧の通り二の滝脇の階段は非常にです。特に下りの際は十分お気をつけて。
後ろ向きに降りるのが怖くなくていいかもしれません。

 

石空川渓谷遊歩道の最深部、精進ヶ滝【日本の滝百選】

遊歩道入り口からゆっくり歩いて約40分。いよいよ精進ヶ滝とのご対面です!

 

このあたりは南アルプス国立公園、2014年にユネスコエコパークに認定されたエリアです。
案内看板の立つ滝見台のあたりはベンチも置かれ、ゆっくりお弁当いただくのにもよさそう。
名瀑を前に、どうぞゆっくり雄大な眺めを楽しんでくださいね。滝の上は鳳凰三山です!

 

"石空川は、鳳凰三山地蔵岳に源を発する大武川水系最大の支流です。
奥に見える「精進ヶ滝」は、標高1400m付近に位置する南アルプス有数の巨瀑で、東日本では最大級の落差121mを誇っています。その昔、神仏に祈願するため、この滝を浴び身を清めたことが名の由来です。また小武川の支流ドンドコ沢にある南精進ヶ滝に対して「北精進ヶ滝」とも呼ばれています。
一方、手前に見える滝は「九段の滝」で、その形状からこの名がつけられました。
※平成2年4月、日本の滝百選に剪定"
− 現地案内看板より

 

フォッサマグナ

さて石空川渓谷遊歩道を歩き始めてすぐのところに「フォッサマグナ」という道標が立っています。

 

フォッサマグナ」の道しるべに従って石空川沿いまで行ってみると、対岸にはぐっとえぐれたような地形が!

 

"フォッサマグナについて
日本列島を縦に二分するフォッサマグナの西縁を境する糸魚川静岡構造線の大断層がこの露頭です。断層を境に西側の地蔵ヶ岳、甲斐駒ヶ岳をつくる白色の花崗岩帯が東側の第三紀層(桃の木層)黒色の砂岩泥岩層にのし上がる逆断層となっています。
この両者の境界付近は、破砕されて軟弱な破砕帯となっており、この断層は北西-南東の方向に伸び、北は石空川に沿って藪の湯鉱泉付近から白州町国界橋 - 長野県富士見町方面に延長し、南は御座石鉱泉西 - 大馴鹿峠 - 早川町新倉へと延長しており、地質学的には大変貴重なものです。"
出店:山梨地学会調査 武川村産業課資料による − 現地案内看板より

 

まさか静岡から新潟まで続く大断層・フォッサマグナの西縁を石空川渓谷で目の当たりにできるとは…
この大断層沿いには温泉も豊富に湧いていますので、遊歩道散策のお帰りには「むかわの湯」や「尾白の湯」「フォッサマグナの湯」などの日帰り温泉で大地の熱を感じてみてはいかがでしょう?

 

>> ほくとの日帰り温泉施設リストはこちら

 

今の時期の森は若葉がどんどん出てきて、その成長過程を目撃できるのも楽しみのひとつです。
こちらの木が面白い葉っぱの生え方だなーと思って写真を撮ったのですが…後で調べてみたら毒のあるマムシグサ」のようでした!触らなくてよかった…皆さまもうっかり手を触れないよう、どうぞお気をつけください。

 

今回歩いた遊歩道の案内図がこちら。
駐車場から滝見台までは行きが約40分、帰りは約30分。休憩も入れて往復1時間半ほどのトレッキングコースです。
冷涼な石空川の流れを聴きながらの散策をどうぞお楽しみください。

 

 

そうそう、トレッキングといえば…忘れてはいけない、いざという時のホイッスル
あまり見舞われたくない事態ですが、もし怪我をして動けなくなった時、吹くだけで高い音の出る笛は非常時に役立ちます。
でもせっかくだから可愛い笛があったらな〜、と思う山ガールの方に、こんな素敵な笛を身につけるのはいかがでしょうか?八ヶ岳南麓の作家さんが手作りされている、ふだんのおしゃれにもぴったりのペンダント・ストラップです♪
長坂のカフェ小さな日記で直接お買い求めもできますので、トレッキング帰りでも行きでも、どうぞいらしてみてください(^^)

 

 


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