【展覧会概要】
ニューヨークに拠点を移したキース・ヘリングは、1980年に地下鉄構内の広告板にチョークで描く《サブウェイ・ドローイング》を開始しました。
シンプルなライン、繰り返し描かれるモチーフ、 簡易化されたフィギュアはヘリングのトレードマークとなりました。
世界中で今もなお愛されるヘリング芸術はこの時期に開花します。
1980年代後半になると、ドイツの遊園地のプロジェクト《ルナルナ》に始まり、ヘリング芸術が進化していくことがわかります。
特にエイズと診断された1988年は、ヘリングにとって最大の転機となりました。
版画作品の老舗画廊マーティン・ローレンスから出版された《グローイング》シリーズや、詩人ウィリアム・S・バロウズとの共作《アポカリプス》など、様々な意欲作を発表。
生前のトニー・シャフラジ画廊での最後の個展では、大作《無題ト( ライアングル)1988年8月15日》を制作し、計算し尽くされた色彩の対比、構図、空間を幾何学のフォルムの中で完結させ、新境地を開拓しました。
本展覧会では、ヘリングの作品に描かれたフォルムの変容を追いながら、最期まで拡張と進化を続けたヘリング芸術の細部を探っていきます。
キース・ヘリング:グローイングー進化するフォルムー
【会期】2016年4月24日(日) - 2017年1月31日(火)
【会場】中村キース・ヘリング美術館 (山梨県北杜市小淵沢町10249-7)
【開館時間】9:00 - 17:00
【休館】会期中無休
【入場料】一般1,000円、大学生・シニア800円、小中高生600円 団体割引・障害者割引あり
特別公開スケジュール《デイグロー・ペインティング》5月・6月・7月
展覧会の関連企画として、美術館スタッフが展示室で見どころや作品解説を行うツアーを、毎月第1・3日曜に開催いたします。
特別公開となる《デイグロー・ペインティング》は、このギャラリーツアーに合わせ、毎月第1・3日曜の14:00〜17:00までブラックライトのもとで展示いたします。
キースとニューヨークのグラフィティ・ライター、LA IIによって描かれた蛍光色の線が、時空を超えて、ブラックライトのもと浮かび上がります。是非お楽しみください!
*ギャルリー・ワタリ「キース・ヘリング展」のため、作品制作をするキース・ヘリングとLA II(東京、1983年)
2016年5月・6月・7月特別公開スケジュール
5月1日(日)、15日(日) 14:00 - 17:00
6月5日(日)、19日(日) 14:00 - 17:00
7月3日(日)、17日(日) 14:00 - 17:00
*ギャラリーツアーはいずれも14時から開始し、所要時間30分〜1時間を予定しております。
【お問い合わせ】中村キース・ヘリング美術館 Tel: 0551-36-8712